生理検査とは、心電図・エコーなどの医療機器を用いて、身体の構造や機能に関する生体情報を収集、解析し患者さまの状態を調べる検査です。
患者さまと直接接する検査になります。検査によっては苦痛を伴うものもありますし、どんな検査をするのだろう?など不安に思うところだと思います。
検査に従事するスタッフは患者さまの検査についての疑問・不安に寄り添い、いつも笑顔で従事するように心がけています。主な検査は、心電図、脳波検査、各種超音波(エコー)検査、新型コロナウイルス遺伝子検査などを行っています。
①安静時心電図
心電図検査は、手首・足首・胸部に電極をつけ、安静にして記録します。
不整脈や虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症など)、心肥大の有無などの診断に役立ちます。
②マスター負荷心電図
階段昇降運動をすることで心臓に負荷をかけ、心電図に変化が起きるかをみる検査です。
③ホルター心電図
胸部に電極貼付し、普段通りの生活をしながら、レコーダーに約24時間の心電図記録を行います。不整脈の種類や、失神・めまい・息切れ・胸痛・徐脈の原因や治療効果の判定などを行う検査です。
鼻をつまみ口だけで息をし、大きく息を吸ったり吐いたりすることで、肺の大きさや働きをみる検査です。
脳の電気的活動を調べる検査です。
頭皮に複数個の電極をつけ、安静時や光の点滅、深呼吸等をして検査します。
特に痛みはありません。
てんかんや熱性けいれん、脳血管障害の診断に役立ちます。
超音波検査とは超音波を用いて体内の臓器を観察する検査です。
放射線等の心配はなく、痛みや苦痛もなく人体への影響がないことが特徴です。
①心臓超音波検査
心臓の動きや形、大きさ、弁の状態、血液の流れなどを観察します。
②腹部超音波検査
主に肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などに病変がないか観察します。
③腎・膀胱・前立腺超音波検査
腎臓や膀胱、前立腺の形や大きさ、内部に腫瘤や結石などの病変がないか観察します。
④頸動脈超音波検査
頸部の血管(動脈)を観察します。
頸動脈は、脳に血液を送り込む血管です。そのため、頸動脈壁の厚さや血管の詰まり具合を検査することで、動脈硬化の有無や、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いかどうかが分かります。
新型コロナウイルスの遺伝子を見つける検査です。
当院では、速やかに結果が分かるウイルス遺伝子検査機器「ID NOW」(NEAR法)を導入しております。検体からRNAを検出する方法で、PCR法に比べて増幅感度が高く、短時間で検査できます。ウイルスの遺伝子がわずかでも含まれていれば検出できる、感度の高い方法です。