2020年11月11日更新
~画像連携センター~ 10月1日より、放射線部門、生理検査部門、臨床検査部門の3つが合併し、新たな診療技術部 画像連携センターが始まりました。その業務のひとつ、患者様のご自宅や介護施設の入居者様に伺って行うレントゲン撮影「訪問画像診断」システムをご紹介いたします。 え? 自宅内や施設内で「レントゲン撮影」をして良いの? と思われがちですが、法的には認可されており、撮影の適用や放射線防護処置、標識などしっかりした安全管理をすれば全く問題ございません。 特に最近は、機器の小型軽量化やレントゲンフイルムがデジタル電子無線化に移行され、目を見張る進化を遂げており、新しい分野「診える在宅医療」として医療業界で期待されています。病院内ありきであったレントゲン装置は、患者様無移動、レントゲンシステム有移動の時代です。 - 持ち運ぶX線発生装置、その周辺装置をご紹介 ― 当院は健診や災害も含めた万能に対応するためそれぞれ目的に応じた2台を備えています。 ・移動型X線撮影装置 <健診、災害時など高出力による汎用型タイプです> ・小型X線発生装置 <ご自宅や限りある場所に適した小型軽量タイプです> 下左図 ・デジタル通信システム<フイルムや伝票用紙を要せず 全てオンライン化しました>上右図 ― 実際の施設訪問撮影の様子をご紹介 ― 出勤調整が困難なスタッフ様に対して健診用胸部レントゲンを自施設屋内で行えるのは、大変ありがたいとのことだそうです。 今までは、施設スタッフ様が100名を超える入居者様を市内の病院へ小分け搬送し、半年間を費やして運用してきた検診レントゲンだったそうです。それを1日足す半日で終了し結果も迅速にお返しできたこと大変喜んでいただけました。 〝うつさないうつらない〟 感染症への気配りは、欠かせません‼。 ― 当院のシステム特徴をご紹介 ― X線フイルムからデジタル化への利用は、すでに沢山の病院で取り入れており広く実用化され、在宅や施設屋内での撮影は出来ています。ですが、それらは一旦帰院し、処理をしなければ画像はリアルタイムに格納されないのが現状です。加えて伝票のやり取りも常に存在しなければなりません。 当院はそこに着目し、VPN接続を利用しセキュリティを保った上で全てWiFi通信にて、オーダーも撮影も結果も全てオンラインでの格納迅速処理を実現しました。したがって訪問診療分野はもちろんのこと、何よりスピードが必要な緊急時や災害時に役立つと考えています。 ご存知のように世の中は〝第5世代移動通信システム 5G〟の新しい時代を迎えています。本システムはさらに発展すると思われ、皆様への地域医療にもっともっと貢献できるよう尽力する所存です。 |